SSブログ

英文法 整序問題(並び替え問題)の考え方 [英文法]


お久しぶりです。ちょっと別の仕事で、

「英語の整序問題(整序英作文、バラバラの単語を並び替えて正しい文をつくる問題)が苦手で、どう考えたらいいかわからない」


という質問に答える機会があったので、せっかくなのでブログで共有したいと思います。

長いですが、何かの参考になればいいですね。



英文法の整序問題は苦戦する人が多く、点数の分かれ目になると思います。

僕自身、問題を解くにあたって2つの考え方(以下ではアプローチという言葉で使ってますが)で解いていきます。長くなりますが、1つずつ話します。


①全体の意味から考えて解く。=完成図から考えて組み立てる。トップダウン的なアプローチ


 訳を見て、その訳に当てはまるように単語を並べていってる人とかはどちらかというとこのアプローチです。僕がこのやり方で解く際には「全体としてどんな構文になるか」まで考えてから単語を並べていっています。(機械的に当てはめようとすると、特別な構文の際には間違えてしまう可能性があります)

 全体の文型がどうなるかとか、日本語の意味からどんな構文を使うのかをあらかじめ想定した上で、それから個々の単語を細かく見ていきます。

 センター試験の整序問題では日本語訳がありませんが、問題の中には先に英文がいくつか書いてあったあとで、並び替える英文があったりします。(並び替えるべき文しかない問題もありますが、そちらについては主にもう1つのアプローチで解きます。)そういう「与えられた文章+並び替えて作る文」の問題に関しては、文章を読んだ上で、どんな意味になるのか自分で考えます。普段与えられている日本語訳の部分を自分で想像することができれば、あとはそれに従って文の形を組み立てることになります。

では、もう1つのアプローチ。

②個々の単語の文法的な用法から組み立てる=パーツとなる単語の使い方を考えて少しずつ組み立てる。ボトムアップ的なアプローチ

 こちらは①のアプローチとは真逆の方向性です。先程は「意味から考える」アプローチですが、こちらは「完成した文全体の意味」ではなく「並び替えに使う個々の単語の語法」から部分的に組み立てていきます。

 特に動詞の語法に関しては、必須の知識と言えます。整序問題では最初に動詞がないか探して、動詞があれば、その動詞の語法を思い出すことで容易に問題が解けるものもあります。動詞には第4文型の用法が基本のもの(giveとか)や、はたまた、他動詞+目的語+to不定詞の形を取るものなどがありますが、基本的なものをしっかり押さえておけば、出題される単語は基本的に今挙げたような何らかの特徴的な用法をしていますので、そこから部分的に単語の並びを決めることができます。

 部分的に単語の並びが決まってくると、文法に従って(主語がないといけないとか、正しい文にするために必要なことを考えることで)他の単語の用法が機械的に決まってきたりするので、解くことができます。


 基本的に文の全体の意味をあらかじめ想定できないときや、文脈が与えられていない問題は最初にこちらのアプローチを取ります。ですが、このアプローチでは「誤った語法」を想定しまったときや、「与えられた単語では文法的にそういう並べ方ができるけど、意味的にはその問題では誤り」という可能性があります。もっと言えば、「動詞の語法に従って一部は組めたけど、他の単語の並び方が1つに決まらない/わからない」といった状態になる可能性もあるので、こちらのアプローチだけで正解を出せる問題は限られていると思います。


 結論になりますが、今言った2つのアプローチをどちらも使えるようになることが、整序問題をマスターするための必要条件です。どちらか片方だけでは、すべての問題・状況に対応することはできません。 

 動詞の語法を考えて部分的に単語を組み上げながら、そうして出来る意味が完成させる文の意味として妥当かどうか判断して、妥当であればその意味から考えて残りの単語の使い方を考えていく・・・といった具合です。

 まずは動詞の語法や構文の知識をしっかりと身につけましょう。そしたらその知識をもとにパズルができるようになってくると思います。センスで解く人もいますが、基本的には知識と思考で解いて欲しいと思います!





スポンサードリンク




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。